___ある日の会話___
いもと「ねえー、アボガドって知ってる?私、この間はじめて食べたの。どうして食べたらいいかわかんないので、丸ごとかじってみたの。そしたら、おいしくないの。ベトベトしてるし、なんだこりゃーって思ったの。でも、もったいないし、高そうな果物だからぜんぶ食べたの。そしたら、その種のでっかいこと!まん丸で、つるつるで、なんだか捨てるのがもったいない気がして、ベランダの植木鉢につっこんでおいたの。そしたらある日、大きな葉が出てるじゃない。びっくりしたなぁー。なんだこりゃーって思ったの。すっかり忘れてたんだもの。」
Kさん「私はね、しまりすを9年間飼ってたことがあるんです。いつも餌にひまわりの種をあげますでしょ。それが、ある日、庭先にこぼれた餌の種から芽が出て、大きなひまわりの花が咲いたんですよ。それをしまりすがじっと眺めてたことがあって・・・」
いもと「えっ!それいい!とってもいい!」
こんなおしゃべりから、この絵本ができました。

本書は『りすと ひまわり』(1989年初版)を改題したものです。

おひさまのたね
出版社:
至光社
著者:
いもとようこ/絵と文
初版年月日:
2003年1月
サイズ:
1冊 25×26cm
価格:
1260円(税込)