母のことを考えるとき、私は、いつもこの「きつねとぶどう」のお話を思いだします。 子どものころ、母さんの気持ちなど、ちっとも考えないで、わがまま勝手ばかり言っていた私。 6人の子どもがいて、たいへんだった母。 いつだって、だれよりも早く起き、みんなが寝しずまるまで働いていた。 母さんは、はじめから母さんとして、生まれてきたように錯覚していた。だから、母さんなんだから、母さんなんだからと・・・・・。 どうして、どうして、いろんなこと、わからなかったのだろう・・・・と、悔やまれてしかたありません。 ___今、私は、このお話のこぎつねのように、何度も、何度も、くりかえします。 「母さん、ほんとうにありがとう。」 |
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きつねとぶどう |
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出版社: |
白泉社 |
著者: |
坪田譲治/作 いもとようこ/絵 |
初版年月日: |
1989年11月 |
サイズ: |
31p 31cm |
価格: |
1366円(税込) |
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