動物の赤ちゃんは生まれてすぐに自分で立って、歩きはじめる。この生まれてすぐに「なんどもころんでころんで立ちあがる姿」をみていると、「赤ちゃんって、すごい力をもって生まれてくるんだ!」って私には思えるのです。それから親のまねをしながら、いろんなことをおぼえていく……。
人間もおなじだと思う。生まれてすぐに立ちあがらないけれど、はいはいをし、ころんでは立ちあがりをくりかえし……歩けるようになる(やっぱり赤ちゃんのときに、ころんで立ちあがる練習をしている……)。
そして、親のまねをして、ことばをおぼえ、いろんなことをおぼえていく……。
そのあと、動物は親の方から子どもを自立させるために「もう帰ってくるな!」とばかり子ども痛めつける「子別れの儀式」をやる。そうすることにより、子どもは自分で自分の生きる道をみつけ、生きていく…。そして、親は親の人生を生きていく……。
……………………
人間もちょっぴり見習った方がいいかも……。

つきのよるに
出版社:
岩崎書店
著者:
いもとようこ/作・絵
初版年月日:
2004年9月
サイズ:
31p 25×25c
価格:
1365円(税込)